大腸ポリープとは

大腸ポリープ手術イメージ

大腸粘膜に出来た腫瘍を「大腸ポリープ」と呼びます。図のように隆起しているものもあれば、平坦なもの、やや凹んでいるものなど、形は様々です。
罹患している病気によっても異なりますが、大腸の中でも肛門に近い部分(直腸・S状結腸)に多くみられます。
大きさは数mm程度のものから3cm以上のものまで様々です。

大腸ポリープの種類

腫瘍性ポリープ組織のタイプにより腫瘍性ポリープとそれ以外(非腫瘍性)の2つに大別できます。

腫瘍性ポリープ

腫瘍性ポリープは、小さなうちはほとんどが良性なのですが、大きくなるにつれて部分的に小さな腺腫内がんが生じることがあります。
放置していると悪性化することがあるため、注意が必要です。
なお、腫瘍性ポリープは環境要因と遺伝要因が影響し合って起こると考えられています。

非腫瘍性ポリープ

一方、非腫瘍性ポリープには、小児に多い若年性ポリープ、高齢者に多い過形成性ポリープ、腸炎後にみられる炎症性ポリープなどがあります。

原則的にはいずれも良性ですが、10mmを超えるものはポリープ内に腺腫や腺腫内癌などの成分が混在している可能性があるため切除対象となります。また、出血が見られるものなどは、必要に応じて切除治療を行います。

ポリープの見極め

病変が見つかった場合は、通常の観察を行ったあとにインジゴカルミンと言う青い色素を散布します。これによりポリープを際立たせてポリープの性質や広がりを観察します(色素内視鏡検査)

その後、拡大内視鏡を用いて表面の構造と血管像を観察していきます。そこで得られた特徴からJNET分類などを活用して、非腫瘍・腺腫・癌などの鑑別を行います。さらに精査が必要な場合は、クリスタルバイオレット染色によるpit pattern診断を行い、病変の性質や深さを推定します。

必要に応じて生検検査を行うことで、より確実な診断をつけていきます。
大腸ポリープが見つかった場合、大きさやポリープの性質を加味し、適応があれば日帰りで切除を行います。病変の状態によっては、後日あらためて治療を行う場合や、入院設備のある医療機関をご紹介する場合があります。

検査後の流れ

検査後は診察室で、内視鏡画像を一緒に見ながら病変の部位や性質、今後の方針について、患者さんに分かりやすい言葉でご説明いたします。

大腸ポリープを放置すると

大腸ポリープのタイプにもよりますが、放置していると大腸がんのリスクが高くなるケースが非常に多くみられます。
そのため、大腸カメラ検査でポリープの有無を確認し、見つかった場合はその大きさや形状、色調などを観察します。
その上で、大腸がんのリスクがあるポリープについては、内視鏡を使って切除します。

大腸ポリープ切除の方法

コールドポリペクトミー

大腸カメラの先端部にある鉗子口から、スネアと呼ばれる処置具を出します。スネアの先には金属製の輪が出し入れできるようになっており、ポリープにひっかけながら輪を小さくし、締めつけて切除します。

切れたポリープは内視鏡の吸引口から吸引し、回収します。回収されたポリープは病理検査に提出することで、病変の性質(がんが含まれていないか)や切除範囲(きちんと取りきれているか)を確認します。

コールドポリペクトミーならば、術後の出血も少なくて済みますし、施術を短時間で行えます。

大腸ポリープ切除手術後の
注意点

大腸ポリープ切除手術は、一般的な外科手術よりも安全性が高いのですが、まったく合併症がないわけではありません。
そのため、手術後は日常生活が一部制限されます。

詳細については患者様に直接ご説明させていただきますが、切除後2~3日は湯船に長く浸かったり、激しい運動が行えなかったりします。
ポリープ切除後に不安などを感じられたときは、当院へご相談ください。